船舶操縦免許申請書の様式が変更になりました。生年月日の記入が和暦から西暦
操縦免許証申請書の生年月日の記入が和暦から西暦になりました。今までは、昭和と平成で間違えることもありました。今後これに令和が加わると益々ややこしくなるところでしたが、西暦に統一されることで間違えが減り、年齢確認がしやすくなりますね。
ソースネクスト社の「さよなら手書き10Pro」について
ところでこのOCR用紙ですが、手書きするのが面倒ですね。特に多くの件数を抱えた海事代理士はこの作業に泣かされます。そんな時に便利なソフトがあります。
ソースネクスト社の「さよなら手書き10Pro」です。
このソフトを使えば、OCR申請書にWindowsPCでキーボード入力して印刷ができます。
その手順は、まずはOCR申請書をスキャナーで読み取ります。
そうするとソフトが入力欄を自動で判断します。マニュアルでも可能です。実際の作用では自動で読み取ってマニュアルで修正する方法になります。
「免許証の種類」、「免許証番号」、「氏名」、「住所」などの欄に文字入力ができるようにカーソルを使い選択します。フォントや文字の大きさは自由に変えられます。
こうすることで、”手書きにさよなら”できます。
そして、「マス目ぴったり」機能を使えば、文字がマス目にきれいに収まります。
さらに「差込印刷」機能を使えば、あらかじめExcelで作ったリストをもとにまとめて印刷が可能になります。
例えば免許申請で100名分の申請書類を作るときに、あらかじめ氏名や免許番号、住所などをExcelでリストを作れば、Excelのセルと申請書の入力欄を同期させれば、一気に100名分の申請書が印刷できます。
印刷時にマス目から文字がずれる・・・致命的な欠点
こんな便利なソフトはない・・・と言いたいところですが、欠点もあります。
しかもこの欠点はかなり致命的です。
それは、印刷時にマス目から文字がずれるのです。これさえなければ、素晴らしいソフトなのですが・・・。
「えっ!そんなソフト使えない!」と言われる方もいらっしゃると思います。僕も初めそう思いました。
入力がずれた申請書など運輸局で受理されるはずがないじゃない!
でも、手書き作業による手・肩・腰の痛みを考えると・・・
印刷でズレる分をはじめから逆方向にズラしておく方法
私は「何とか解決方法はないだろうか?」と試行錯誤しました。結果は最もアナログな方法で、印刷でズレる分をはじめから逆方向にズラしておく方法です。
ズレの程度ですが、全体的に原紙に比べて90%程度縮むようです。それを考えて微調します。
印刷の前に位置の調整を行います。この機能で0.1mm単位で縦横の調整が行えます。OCR用紙の最上段の左隅のマスを合わせます。(免許証の種類の欄 一級の□)。
次に、背景となるOCR用紙に対して、マス目の位置が90%になることを想定してマスをずらしていくのです。
位置の調整で最上段の左隅はぴったり合っているので、そこから離れるにつれてズレが大きくなります。
最下段では一文字分くらいズレます。
この作業、実際にはどのように行うかというと、まずOCR用紙を印刷して、ダミー用紙を作ります(本物の用紙を使うのはもったいない!)。このダミー用紙を使って、ズレの補正と印刷を繰り返します。何度か行うとピタッと収まるようになります。
そして本物のOCR用紙に印刷します。しかし、ここでも若干ズレます。なのでさらに調整が必要です。
テンプレートで一気に印刷
こうやってようやくテンプレートの完成です!
あとは、申請者情報をコピペして印刷すれば完成です。
テンプレート作りに数時間費やしますが、後の作業がものすごく速いです!
ということで「さよなら手書き10Pro」を使った(船舶)操縦免許証申請書の作成方法を紹介しました。
最後にもう一言、この方法では最下段が印刷できません!印刷領域を超えるようです。それでも、手書きよりはかなり早く、負担の軽減になります。
尚、ズレに関しては使うプリンターのメーカーや製品によって異なることをご了承ください。
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